電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

「でも雷とか落ちてないよ⋯⋯?」



周りにいる生徒たちもざわめき始めて、体育館内がざわざわと騒がしくなり始めた。



「___皆さん、驚かせてしまってごめんなさい」

「この暗闇は演出だから停電じゃねーから安心しとけよ」

「どうか、この時間は目一杯楽しんでくれ」

「それじゃあ、放送委員会による音楽パフォーマンス、スタートだよ〜!」

「「「きゃぁぁぁぁぁあああああ!!!」」」



マイクを通して聞こえる、輝くんたちの声。

その後に続く、女の子たちの黄色い悲鳴。

す、すごいっ⋯⋯あんなに高い声、どうやったら出せるんだろう⋯⋯? 高音の曲に応用できるかもしれないし、いつか聞いてみたいな⋯⋯。

そんなことをぼーっと考えていると、すぐに音楽が鳴り響いた。

あ⋯⋯この曲、この間みんなでカラオケに行ったときに、紡くんが歌っていた曲だ⋯⋯!

どうやらみんなは楽器の演奏もできてしまうようで、輝くんはキーボード、伶衣くんはベース、響希くんはギターを演奏していた。