電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

「そうだな。千星、明後日は絶対に来いよ!」

「いつでも待っているからな」

「千星ちゃん、まったね〜!」

「ま、またねっ⋯⋯!」



みんなを見送ってから再び自分の部屋へ戻った。

でも、不思議とさっきのような暗くて沈んだ気持ちではなく、心の中から全身に広がるような暖かい気持ちだった。

みんなと話したからかな⋯⋯?



「千星、ただいま〜」



玄関からお母さんの声が聞こえて、私はすぐに玄関へと向かった。

☆     ☆     ☆

「千星〜! 玲香ちゃんが来てるわよ〜!」



翌日、私の心臓がバクバクしているときに、お母さんに呼ばれた。

玲香⋯⋯? もう学校は終わっている時間だけど、急にどうしたんだろう⋯⋯。

すぐに玄関の方へと向かうと、そこには玲香が立っていた。

玲香と会うの、久しぶりだな⋯⋯。



「え、っと⋯⋯久しぶり」

「うん、久しぶり、千星。⋯⋯もうっ! 心配したんだからね!」



そう言いながら私に抱きついてきた玲香。

わっ⋯⋯! びっくりしたぁ⋯⋯っ。

この様子からして、やっぱり玲香にも迷惑をかけちゃったんだなあと、罪悪感に浸る。



「玲香⋯⋯迷惑かけちゃって、ごめんね」