電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

どうして、ここにアポロンのみんながいるのっ⋯⋯!?

急いで玄関へ向かって、ドアを開ける。



「ど、どうした、の⋯⋯っ!?」

「急に押しかけちゃってごめんね〜! ほら、明後日ってもう学園祭でしょ? もしよかったらのお誘い〜」



あっ、もうそんなに学園祭が迫っていたんだ⋯⋯。

ずっと家にいたから、時間感覚が鈍っていたのかもしれない⋯⋯あはは。



「実は、今年の発表ブースみたいなところで僕たち四人がステージを使うことができるんだ。その発表を千星ちゃんに見てほしくて」



紡くんの横に立っていた輝くんが補足として説明してくれた。

すごいっ⋯⋯ステージに立つんだ⋯⋯!

そのみんなのステージが見たいという気持ちが芽生えたけど、心のどこかにはまだ不安があった。

学園祭に行ったら、きっと⋯⋯ううん、絶対と言っていいほどクラスメイトに会うと思う。

学校の人と会うだけで気まずくなってしまうのに、クラスメイトはまた一段と気まずくなってしまう。