地球の怖い話あつめました


タブレットの電源を入れると最初の画面に男の子のキャラクターが出てきて、吹き出しで《こんにちは!》と書かれている。
このキャラはタブレット操作がわからなくなったときや、勉強のヒントを教えてくれる。
名前とか家族とか、一応細かな設定が決められているようだけれど、僕は興味がなくて調べてもいない。
僕は男の子のキャラを無視してこっそりダウンロードしているゲーム画面を開いた。
このタブレットに入れているのは格闘もののゲームで、基本はPC相手を相手にしている。
タブレットで敵と戦っている間にあっという間に朝の時間は過ぎ去っていった。

☆☆☆

「今日算数の宿題を忘れた人は放課後残ってやって、職員室まで持ってくるように」
放課後になってから担任の先生にそう言われて僕は目を見開いた。
「居残りがあるなんて聞いていません!」
右手を上げて大きな声で発言する。
今日はすぐに帰って昨日のゲームの続きをするんだ。
現実時間とリンクしているゲーム時間内では、すでにリンゴも梨も鈴なりになっているはずだ。
早く収穫して、自分の土地を増やしたい。
「朝のホームルームの時間に言いましたよ?」
先生が険しい表情で僕を見る。
朝のホームルームのときには、先生に隠れて自分の膝の上でゲームをしていたから、話を聞いていなかったのだ。