だって私たちはもう5年生だ。
「そんな感じ。今ってさ、校内放送は全部パソコンと連動させていて、指定した時間に指定した内容がAI音声で流れるようになっているでしょう?」
アユちゃんの説明に私はうんうんと頷く。
お母さんやお父さん世代では校内放送がある度に放送室に誰かがいて、リアルタイムで放送していた。
けれど今は違う。
全部デジタル化されているからだ。
「そのAIにね、自我があるっていう噂があるんだ」
アユちゃんがグッと身を乗り出して言うので、思わず唾を飲み込んでミドリちゃんと目を見かわせた。
ミドリちゃんはわざとらしく体を震わせてみせている。
「放送AIに自我があると、どうなるの?」



