ナナカ「その動画は生配信されていたから、今でも残っているのよ」
ネットに残された動画より
《教室内でダンスをしている3人の女の子たち。
画面奥に他の生徒たちの姿が写り込んでいる。
その中のひとりに気が付いたとき、撮影していた女子生徒が悲鳴をあげた。
ダンスが中断され画面が半分ガイコツ半分人間の姿をしたタケシをクローズアップする》
ジュンヤ「これは一体どういうことなんだ?」
ナナカ「タケシくんは画面越しに14階段を見ている。更に階段から伸びてきた手に触れられているわよね。もしも、14段目に踏み入れた人は死ぬという噂だとしたら、どうなると思う?」
ジュンヤ「そうか。タケシくんは14段目を画面上でのみ見て、黒い手に画面上でだけ触れられた。だから、半分だけを持っていかれてしまったのか」
ナナカ「たぶん、そういうことなんだと思う。しかも肉眼では自分が半分死んでしまったことにも気が付かなかったみたいね。最近は幽霊も巧妙になってきているようね」
☆☆☆
ジュンヤ「これでオレたちが集めた人間の弱みは全部だな?」
ナナカ「そうね。だけどこれからも人間の弱点を探さなきゃ」
ジュンヤ「みんなが知っている怖い話も教えてもらえると助かる」
ナナカ「ん? ジュンヤ、今誰に向けて言ったの? ここには私たちふたりしかいないわよね?」
ジュンヤ「あぁ、そうだったな」
ナナカ「私まで怖がらせるのはやめてちょうだい」
ジュンヤ「悪かったよ。それじゃ、また弱み探しの旅に出ますか」
ナナカ「えぇ。次も負けないくらい怖い話を集めてくるわよ」
END



