それなら、なにも経験していないと言ったほうがよかった。 「なぁんだ。嘘だったのか」 コウタがガッカリした表情を浮かべたそのときだった。 突然動画撮影をしていた女子生徒たちが甲高い悲鳴をあげた。 「どうした!?」 悲鳴に驚き、コウタとふたりで駆け寄る。 スマホを持った女子生徒がオレに画面を向けてきた。 「タケシくんが……」