☆☆☆ 美術の授業を終えてひとりで理科室へと向かうと、思った通り床に筆箱が落ちていた。 しかも缶の蓋が開いて中身が散らばっている。 「あーあ、もう」 ブツブツと文句を言いながらペンや消しゴムを拾い上げていると、鉛筆が一本足りないことに気が付いた。 どこか遠くの方まで転がってしまったのかもしれない。 教室の中をくまなく確認していたそのときだった。 ボリボリボリ。 そんな音が理科室内に聞こえてきたのだ。