地球の怖い話あつめました


☆☆☆

「人体くんが呪っているなんて、そんなの嘘だよね」
カオリが病院に運ばれて行ったあと、私はひとりで理科室へ来ていた。
次の授業は理科室の近くにある、美術室での授業だから、筆記用具の準備をしてからちょっと立ち寄ったのだ。
人体くんは昨日までと変わらずにそこに立っていて、愛らしい目をこちらへ向けている。
この人体くんがカオリのネームを食べて怖い予言をしたなんて、やっぱり考えられない。
でも、カオリのあの怖がり方だって演技だとは思えなかった。
「あぁもう! なにが本当なのか全然わからないよ!」
考えても考えても答えは出ない問題に頭の中が熱くなってきた。
そのタイミングで授業開始のチャイムが聞こえてきてホッとため息を吐き出す。
とりあえず、考えるのはあと回しだ。
「じゃあ、また来るね」
私は人体くんにそう告げて理科室を出た。
そのとき後方でなにかが床に落ちるような音が聞こえてきた気がした。