もちろん、それも作り物だけれど。 こんな状態でなにかを食べるなんて無理に決まっている。 「カオルはそんな噂を信じるの? 人体くんが可哀そう!」 私は人体くんを抱きしめて叫んだ。 この見た目のせいでどれだけ妙な噂を立てられてきたんだろうと、切ない気持ちになってしまった。 「信じてはないけど、そう言われているってこと。ってか、人体模型に抱きつくのはさすがにやめなよ」 カオルが呆れ顔になったところで先生が理科室に入ってきたので、私たちのおしゃべりは解散となったのだった。