先生と、時々涙雲








「あーつかれたぁーーー」


「あかりちゃん、お疲れ、今日一緒に帰らない?」


「詩織ちゃん、帰ろ〜!」


最近仲良くなった同じ部活の詩織ちゃん


「ねぇねぇ、ずっと気になってたんだけど…あかりちゃん神田先生のこと好きなの?」


「ぶっ…」


飲んでたお茶がこぼれた


「わぁ、ごめん!変な質問して」


「あ、ううん、好きじゃないよ!もー何言ってるのー」


「もし本当なら応援してあげたくて、あかりちゃんと先生お似合いだし!」


今先生を忘れようとしてるところなんだ…


「うん………好きだけど、もう忘れようと思ってる。」


「そうだったんだ。何かあったら言ってね!力になりたいから!」


「ありがとう詩織ちゃん。


・・・あ!ごめん私、体育館にラケット忘れたかも…取りに行くから、先歩いててー!」


さすがにもう誰もいない体育館に戻る


鍵、まだあいててよかった〜


電気は真っ暗だけど・・・


さっと取ったらすぐ帰ろう。


暗闇の中を手探りで歩く








「きゃっ!!!」







誰かの足にぶつかって転びそうになった瞬間

ぎゅっと大きな体で抱き寄せられる

「………ふ、藤花?大丈夫か?!」








そこにはわたしのだいすきな先生がいた。







「……あ、え?!す、すいません!
ラケット忘れちゃって、暗闇でもなんとなく場所覚えてたから……」 


さっと先生の手をふりほどいてよける


うわぁああああ


心臓が破裂しちゃうよ



「怪我してないか?
電気消して鍵閉めようとしたら、物音がしたから。」

「だ、大丈夫です、さよならー!」





流石に恥ずかしくて

わたしから先に体育館を出た




「あ、おう、気をつけろよー!

……てか俺、なんで少しドキッとしてんだ」