「はーい、さよならー、気をつけて帰れよー」
教壇に立つ先生を見てるだけでいい
毎日そんなこと思いながら
校舎の階段を降りる
「藤花さんだよね?ちょっといい?」
振り返ると、A組の坂田さんがいた。
「ど、どしたの?」
「藤花さんって先生のこと好きなの?付き合ってるの?」
「い、いやいやいや、そんなわけないよ!私付き合ったこととかないし…」
「ふーん、そっかぁ。
2人仲良さそうだし、先生もなんか特別扱いしてる気がして。」
「どこが?!そんなことないよ!顧問だから一緒にいる時間が長いだけで!!」
「まぁいいや。付き合ってないなら、私すばる狙ってるから、とらないでほしいの。」
とらないでほしいの…って
それはこっちの台詞だよ
先生はみんなの先生…のはずなのに
もしも誰かのものになったりしたら
私の感情はどうなってしまうんだろう
「おっ藤花、部活行くなら一緒に行くわ〜」
「相模くん、久しぶり」
あれから相模くんと会うのは久しぶり
だけど、ぎこちない感じがあまりしない
気をつかってくれてるのかなぁ。
「あ、そうだ坂田のやつのことなら気にすんなよ」
「き、きいてたの相模くん!」
「すばると藤花が付き合ってんじゃねーかって噂、坂田が流してるらしい」
「そっか。そんなわけないのに……」
「花火大会のあと2人で歩いてんの見たやつが何人かいるらしいし、気をつけろよ!
ったく、すばるも気をつけろよな」
坂田さんってモテそうだし
先生は、ああいう人が好きなのかな

