先生と、時々涙雲



私たちは高校3年生になった



「あかり〜
流石に3年連続同じクラスはありえないよねー」


「うん、そうだよね。
でもいやだよぉ、私唯がいないとやってけないよ〜」


クラス発表の書かれた紙が廊下に張り出される


「私C組だった〜あかりは……」


私は唯と顔を見合わせて、思わず口元を隠した


「私も!C組だ!!やった〜!!」

キャー!と言いながら抱き合う私たち










「おーい、お前ら最後の1年なんだから
腑抜けるなよー」

通りかかった先生が私たちに言う




「…先生は何組の担任ですか?」


思わず聞いてしまった



「お前らの担任だよ。
また1年間、よろしくな!」



「……え?」

思わず先生の顔を見る


先生と一瞬だけ目があって


「なんだよ、その顔…」


「……びっくりして」


「最後の1年なんだから、ちゃんと卒業しろよ!」


「はい…!」


そう言って先生は教室に去っていく





「やばい!!あかり、これやばいよ!
返り咲きじゃん!!」


「う、うん!!」


「しかも、『何だよその顔』だって…ふふっ」


「唯ー!もう、何笑ってんの…!」


信じられなくて


でもすっごく嬉しくて


この1年先生の近くにいられるってことだよね。







自分の席を探して着席する


…なんだか隣の席から視線を感じた


「藤花、だよね?」


「あ、うん!えっと…」


「俺、瀬戸湊!隣の席だし、仲良くしような!」


「瀬戸くん、よろしくね」


ーーーーーガラガラ


「はーい、じゃあ3年になってからの
進路の流れを説明するぞー」


懐かしい、また教壇に立つ先生の姿


いつ見てもかっこいいしドキドキする





……あ。目があった。

今少しだけ、笑ったよね?先生







そんなこと考えてたら

あっという間にホームルームが終わる


「すばる、めっちゃあかりの方見てたよね!!
キャー!見てるこっちが恥ずかしいんですけどー!」


「わ、私は心臓が持たないよ〜」


誰にも聞こえないように話す私たち。


「藤花!また明日なー!」


「瀬戸くん、また明日ね!」


「え、ちょっとあかり、あの爽やか好青年は一体誰!?」


「隣の席の、瀬戸くん。
なんか私の名前知ってたみたいで、びっくりしちゃった」


「そうなんだ!
すばるが見たら、嫉妬するかもよ〜」


「もー唯、ただのクラスメイトだもん!」


「っふふ、あかりはすばる一筋だもんね」