先生と、時々涙雲



3学期がはじまった



「唯、私もう先生のこと諦める。
これ以上は、迷惑だと思うし。」


「あのねあかり、私冬休み前に
すばるにチケット渡したの。
多分あいつもあかりの事、すきなんだと思う。
けど立場的に教師だからって事だと思うよ!」


「そうだったんだ。
でもね、振られて先生の気持ちわかったの。
私にだけ特別なわけないんだって、だからもう忘れたい……」


泣きそうな私を唯はよしよしと頭を撫でてくれた


「でもさ、好きでいること自体は自由だし、無理に忘れようとしなくてもいんじゃない?」


「たしかに、そうなんだけど……
はぁあ、もう私わかんないよ〜」






それから私は部活を休むようになった。



先生が会議でいない日を確認してから行ったり


詩織ちゃんから練習に付き合って欲しいと頼まれた時だけ。


なるべく先生に会わないように。


「藤花、ちょっといいか。」


先生の低い声、何か怒ってるのはすぐにわかった。


「藤花、お前最近何しに部活きてる?」


「……え?」


「俺がいない日だけきて、練習にも身が入ってない。そんな中途半端な気持ちでやるなら、もう来なくていい。」


「でも……」


「お前、バドミントン好きだったろ。今のお前見てると、見てられない。」


私はキョトンとしたまま、何も言えなかった


今まで見たことのない真剣な表情


私ついに、嫌われちゃったかな


こんなに苦しいのに


嫌いになれない自分を認めたくない


「……わかりました、私、辞めます。」


ダッシュで廊下を走る


先生へのこの気持ちも

もうやめよう