分からなすぎるよ、火咲くん。

「……変わってなかったわね」

呆れられる。そんな言わなくてもいいじゃんか。

「しかもね、なんかイケメンにバカにされたの」

「まあ可哀想」

思ってないでしょそれ……

と、そんなこんなしてるうちに入学式が始まる。

「えー、新入生の諸君、並びに保護者の皆様────」

頭が光っている学園長が頑張って話している。

まあ真面目に聞いている人は少ないのだが。

もれなく私もその内の一人で。

結局ボーッとしている間に式は終わっていた。

「あら不思議。もしかして私魔法が────」

「そんなわけないでしょバカ」

……現実逃避って知ってますか、みなみさん。

「ほら、バカなこと言ってないで教室行くわよ」

二人で教室に向かう。

すれ違う間もみなみに視線が集まる

そりゃそうだ。みなみは美人なのだから。

真っ黒の艶のある髪。お姫様カット。これまた綺麗なお顔。

これを美人と言わずなんと言うのでしょうか……。

そして美人の隣を歩く私。

まあ悲しいことこの上ない。

そしてあら不思議。いつの間にか教室が目の前ではありませんか。