〘 急報 〙最狂暴走族の総長は昼間はお姫様。夜は最狂な女王様。

「…着いた」

トンッ

「お手をどうぞ、我が姫?」

そう車から降りようとした私をエスコートするように手を差し出した蓮。

きっと無意識に緊張してたんだろうな。

そんな私を励ましてくれるように暖かい蓮の笑みに答えながら、私は蓮の手を取る

「…ふふっ、ありがとう蓮。」

ドンッ

昴がガレージの扉を蹴り飛ばす

…後で直してもらわないとな。

でも今はそんな事よりも…

昴が開けた扉を、皆よりも1歩先に歩き出す

そして私は立ち止まった

あまりの状況の苦しさに


驚きを隠せなかった

「ッ─!!」

目の前には、何人ものSPADEのメンバーが倒れ、座り込んでいた

「総長っ…!
どうしてこちらにっ!?」

「昴に第一部隊からの連絡がありました。
第四部隊のメンバーを数名連絡を回し、15分後にはここに到着する手筈よ。」

「っ!お力添え、感謝致しますッ!!」

「…私の仲間だもの。当然よ。」

貴方も怪我をしてるのだから休んで、と彼には1度治療を受けてもらう為に戻ってもらう

「千歳。
彩芽は?」

「彼女なら…ここに」

トンッ

淡い桃色のツインテールの髪をなびかせた、愛らしい容姿の女の子

「久しぶりね、彩芽。」

「はいっお姉様っ!」

彼女は安斎 彩芽(あんざい あやめ)

彼女は第一部隊副隊長だ。

「詳細を教えてくれる?」

「はい。第一部隊は暴走を起こしていたと情報の入った地域に数名派遣。ですが、その後そのメンバーと連絡が取れなくなり更に人員を派遣。
更にそのメンバーとも連絡が取れなくなり、危機的な事態と判断し駄犬へ連絡させて頂きました。」

「あ゛ぁ゛!?誰が駄犬だ!」

「うっさい駄犬!!お姉様との会話を邪魔すんなし!」

(駄犬=昴)

「昴、ステイ」

「…はい。」

「彩芽。
貴方もその場所に向かったのよね?」

「はいっ!
それでアタシが見つけたのは倒れたウチの仲間と、" DIAMONDS "の下っ端を名乗る奴らが数名。」

「そいつらは安斎の情報からDIAMONDSの下っ端って事が特定済みだよ」

後ろで凪砂が私にそう伝える

「…そう…」

「…うん。
ありがとう、彩芽。
助かった。」

「お姉様のお役に立てて何よりですっ♡」

そう言って可愛らしく笑う彩芽を見つめながら、頭の中で情報を整理する

今回襲撃してきたのは、DIAMONDSに間違いない

私達に何が目的なの?
何故直接攻撃してこない?
錯乱が目的?
だとしたらこの前のは一体…

頭の中で様々な考えが駆け巡る

…やっぱり、頭脳戦は苦手ね。

よし。

私は積荷が積まれた木の箱の上を上がる

「皆!聞いて!!」

私は声を張り上げる

「皆も知っている通り、今回のトラブルは全てDIAMONDSが関わっている事が判明してる!
だから







─私は、DIAMONDSの総長に会いにゆきます!」