〘 急報 〙最狂暴走族の総長は昼間はお嬢様。夜は最狂総長様。

──翌日

「こんにちは天音様。」

「こんにちは。
あら…今日は髪型をお変えになりましたか?」

「は、はいっ…!
実は少し…!」

「ふふっ前のも凄くお似合いだったけれど、その姿もとても素敵。
まるで胡蝶蘭のようね綺麗だわ。」

その子の頬に手を当てる

「っ…!
あ、ありがとうございますっ…!」

お顔が真っ赤になる彼女

あれ…

もしかして怒らせちゃったかな?

心配だったけど、隣にいたその子の友達らしき子が保健室に連れていってくれたから大丈夫だと思うけれど…その足のまま生徒会室と向かう

「こんにちは。」

生徒会室を開けると、千歳と庶務の人が1人だけいた

「やあ白河さん。
今日も凛々しいね」

爽やかでキラキラとした笑顔に、夜の時との落差を感じて思わず笑いそうになる

「…。」

やばい

今絶対『笑ったら怒るぞ』って目された。

「ふふっありがとうございます」

「そ、それでは自分はこれでっ…!」

失礼しました! と庶務の子が生徒会室を出ていく

「…はあ。
笑おうとするな。
折角の" 天使の姫君 "が台無しだぞ?」

「私は絶対に崩さないから平気よ」

「いや
さっき笑いかけてたろ」

それもそうかも。と二人で思わず吹き出す

素でいられるのは、SPADEと居る時と…夜の時だけ。

家でも本音一つ漏らせないから。

「で?
呼び出した理由はなあに?」

「アイツらが揃ったら話す。」

「了解」

それまで紅茶でも飲もうかな、と思い壁に着いたガラス棚の中にあるティーポットとカップを取り出す

「あ、俺のも頼む」

「はーい」

カチャ

「…」


「はい、出来たよ」

「ありがと。」

山積みになった資料を片付け、紅茶を一口飲む

ゴクッ

「あ。美味しい…!」

「だな。
取り寄せて正解だった」

千歳の家も中々のお金持ちなので、私と価値観が合う

意地悪な所は合わないけどね。

すると生徒会室の扉が勢いよく開けられる

バンッ

「天音ーー!」

「あら、おかえりなさい」

扉が少し開いていたので、昼間のスイッチをONにする

それにブッ と吹き出す千歳

覚えてなさい千歳…

それに気が付いた昴が慌てて扉を閉める

昴には茶菓子多めで出してあげよう。

「あれ、それ紅茶?
…オレンジティーだね。
しかも高級品」

「蓮達も飲む?」

「あ、僕飲みたーい」

「俺は…の、…
ごめん天音!俺には飲めないっ!」

「俺は飲もうかな」

はーい。と返事をして、彼らに紅茶を振舞った

生徒会室は暖かな空気とほんのりとした甘みのある香りが漂っていた