「……黒河さん。」 呼ばれ振り返ると、野津くんの姿があった。 夢では無く現実……。 ハイブランドのファッションイベントに、野津くんも招待されていて顔を合わせた。 野津くんは今日も魅力的で、来場者の熱い視線を浴び、集まってる報道陣のカメラの前で堂々としていた。 会場入りする時には、ファンサービスを欠かさなかった。 会いたかった。 会いたくなかった。 ……恋は矛盾ばかり。 誘惑したら抱いてくれる? 体だけでも、私にくれる?