恋と夢と愛と


「……やけに積極的だね。」

ベッドに座る、玲音の前に跪く私にそう言った。

「嫌なら、やめる。」

「嫌じゃない。……嬉しいよ。」

玲音の許しが出て、ベルトに手を掛けた。

ズボンは脱がさず、下着の中から取り出して顔を埋めた。

口の粘膜と手を使い、愛撫して可愛がっていく。


顎の関節は痛くなるし、息苦しくなるが玲音の反応に興奮する。

玲音は火傷しそうな程、熱い吐息を漏らし射精した。


精液の味はなんとも言えない。

野津くんの唇は甘い気がしたが、体液も甘いんだろうか……。

ドラマでのキスは、触れて重なるだけで深いのはしなかった。

舌を入れて絡めるディープやつは。

高校生同士の話だから、ライトな軽いのだった。


キスシーンは角度を変えて、何回も撮るから時間が掛かる。

何回したかは覚えてないが、野津くんに身を任せれば良かった。



「一口ちょうだい。」

撮影期間中、野津くんが二種類のプリンを差し入れしてくれた。

私はなめらかの方を選んで、隣に座る永遠は硬めのプリンを食べていた。

食感の違いが気になった。

永遠はプラスチックのスプーンで掬い、私に一口硬めのプリンを差し出した。

口を開けて飲み込んだ。

硬めのプリンも美味しかった。


「本当に仲が良いですね。……家族みたい。」

そんな様子を見ていた、アリサちゃんから言われた。

付き合いの長い永遠は、私の一口ちょうだい攻撃に慣れていた。


アリサちゃんは間接キスとか無理だろうなと。

潔癖なところがあった。


「八尋もそう思うでしょう?」

話を振られた野津くんは、ああと返事をした。

野津くんとアリサちゃんは同い年で、ドラマ撮影が始まる前から、雑誌の企画で一緒に仕事をした事が……。

二人の方が仲が良さそうに見えた。

親しいからこその距離感、みたいな。