自分で言って。
自分で驚いた。
何言ってるの。
私。
けれど。
離されたくなかった。
遼河さんは一瞬黙ったあと。
「いる」
短く答えた。
その一言だけで。
胸の奥が妙にあたたかくなった。
ふと。
会場の向こうを見る。
早紀子さんと。
蘭。
二人が。
こちらを見ていた。
蘭の表情が。
明らかに強張っている。
それを見た瞬間。
何となく。
分かってしまった。
「あー……」
「どうした」
「また……あの二人かなぁ」
遼河さんの腕へ掴まったまま。
ぼんやり呟く。
「蘭さんたちが?」
その言葉を聞いて。
私は少しだけ顔を上げた。
「……何で、さん付けなの」
自分で驚いた。
何言ってるの。
私。
けれど。
離されたくなかった。
遼河さんは一瞬黙ったあと。
「いる」
短く答えた。
その一言だけで。
胸の奥が妙にあたたかくなった。
ふと。
会場の向こうを見る。
早紀子さんと。
蘭。
二人が。
こちらを見ていた。
蘭の表情が。
明らかに強張っている。
それを見た瞬間。
何となく。
分かってしまった。
「あー……」
「どうした」
「また……あの二人かなぁ」
遼河さんの腕へ掴まったまま。
ぼんやり呟く。
「蘭さんたちが?」
その言葉を聞いて。
私は少しだけ顔を上げた。
「……何で、さん付けなの」
