パーティー会場は、都内でも有数のホテルだった。
高い天井から下がるシャンデリア。
中央を華やかに彩る季節の花。
控えめに流れる生演奏。
国内外から集まった招待客たちがグラスを手に談笑し、その間をホテルスタッフが静かに行き交っている。
一年前なら。
こんな場所で遼河さんの隣に立つだけでも緊張していただろう。
今は、もう違う。
挨拶へ来る相手の名前と肩書きを確認し。
必要なら会話へ入り。
次の予定を頭の中で組み替える。
それが自然にできるようになっていた。
「綾乃」
「はい」
遼河さんに呼ばれ、すぐに顔を向ける。
「次は?」
「あちらの方が欧州支社の――」
説明しながら視線を上げた。
その時だった。
人の流れの向こうに。
見覚えのある女性の横顔が見えた。
一瞬。
見間違いかと思った。
けれど。
そのすぐ隣に立つ、もう一人を見た瞬間。
間違いではないと分かった。
早紀子さん。
そして。
蘭。
「……嘘でしょう」
思わず漏れた。
高い天井から下がるシャンデリア。
中央を華やかに彩る季節の花。
控えめに流れる生演奏。
国内外から集まった招待客たちがグラスを手に談笑し、その間をホテルスタッフが静かに行き交っている。
一年前なら。
こんな場所で遼河さんの隣に立つだけでも緊張していただろう。
今は、もう違う。
挨拶へ来る相手の名前と肩書きを確認し。
必要なら会話へ入り。
次の予定を頭の中で組み替える。
それが自然にできるようになっていた。
「綾乃」
「はい」
遼河さんに呼ばれ、すぐに顔を向ける。
「次は?」
「あちらの方が欧州支社の――」
説明しながら視線を上げた。
その時だった。
人の流れの向こうに。
見覚えのある女性の横顔が見えた。
一瞬。
見間違いかと思った。
けれど。
そのすぐ隣に立つ、もう一人を見た瞬間。
間違いではないと分かった。
早紀子さん。
そして。
蘭。
「……嘘でしょう」
思わず漏れた。
