『十五年越しの願いは、歪んだ家族に砕かれて――身ごもり秘書は幼馴染CEOの重すぎる執着愛から逃げられない』

「私もですか?」

「最初に気づいた人間を外す理由がない」

迷いのない言葉。

胸の奥が。

少しだけ熱くなる。

「承知しました」

仕事で。

認められる。

肩書きでも。

家柄でも。

幼馴染だからでもなく。

自分が見つけたものを。

自分の意見として聞いてもらえる。

カリフォルニアでは。

当たり前だった。

けれど。

日本へ帰ってきて。

しかも遼河さんから認められることが。

思っていた以上に嬉しかった。