「来栖くーーーん!!」
今日もわたしは朝1番に来栖くんの教室へ向かう。
もうこれは私の日課なんです!
「……」
そう!この人!どれだけ私が呼びかけても、肩を叩いても、大声を出してもちらっと目を向けるだけで返事をしてくれないのが、来栖くん。
はーーー。今日もかっこいい。
もう、どんだけかっこいいんだ、この人。
「かっこいいです。来栖君。」
「、、あっそ。」
あっそ、、!あっそって返してくれた、!
はぁーーー!嬉しい!大好き!来栖君ラブ!
こんなことで喜んでしまう私も、もうとっくにおかしいと思う。うん、おかしい。でも、、うん、うれしい。
その時、ホームルーム5分前のチャイムが鳴る。
はあー!もう朝のイチャイチャ青春タイム終わり!?
ま、来栖君からしたら、ただの迷惑でしかないだろうけどね!
「来栖君も寂しいと思いますが、、」
「、、」
来栖君が怪訝そうな顔で私を見る
はぁっ!目が、!目が合った!!
「私はそろそろ、、教室に戻ります」
来栖君からは、早く帰れという気持ちが全面に表れている。
あはは、わっかりやすいなー来栖君!!
「また昼休み!!来ますね!!じゃあまた!来栖君!」
「、、」
はーやっぱ無言かー!
黙秘権なんて渡した覚えありませんよー?
「あ!やっほーみおちゃん!今日も頑張るね〜?」
「おおー!皐月くん!今日も達者そうで良かった」
「ぷっ!達者って、!みおちゃん何時代の人?」
そう言ってくくっと笑っているのは、来栖君のかけがえのない友達?の皐月くん。
私が毎日こうして来ているから、なんとなく話しているうちに仲良くなったんだ!
「何時代かなー?って、!遅れる!!!じゃあほんとにまたね!!来栖君!あと、皐月君も!」
「はーー!俺はおまけー??」
「すみませんでしたーー!」
そう言い投げて私は自分の教室へダッシュした
「ふーー。なんとか間に合った」
「みおーおはよーう。」
「おっはよーう!」
そう声をかけて来たのは私の親友の楓(かえで)。
2年生で同じクラスになってから、よく話すようになって、まだ4月だけど、私の親友になりました。
「また来栖のとこ行ってたの?」
「もっちろん!これからはグイグイアタックしていくって決めたの!」
「へー。よくやるねほんと。」
「えっへん!」
「いや別にそんな褒めてはないわよ」
楓はざっくりざっぱりしゃっきりしてるけど、それが私には居心地がいいんですよ。
いつもざっくり言ってくれてありがとう楓。
そんな楓も、私が来栖君を好きなことを知っている。
まあ、私が来栖君を好きなのはほとんどの人が知ってるだろうけど。
あんなに教室言ってしつこいくらい話しかけてるしね!
「で、今日はなんか進展あったの?念の為に聞いとくよ」
ね、念の為って!ないって分かってて聞いてるでしょ!!
「あははっ!このお面のように貼り付けた笑顔を見て察してください?」
「うん。おっけい。お疲れ様」
うっ、、。酷いよ楓ちゃん。。
そして、ホームルーム開始のチャイムが鳴る。
最後に楓に一撃くらってから受けるホームルームはいつもよりも長く感じた。
そしてついにやってきたお昼休み
「来栖くーーーん!!」
来栖君のクラスの人たちがみんなこっちを見る。
わーお、視線いただきましたありがとうございます。
そして来栖君もまたチラッとこっちを向く。
きゃー!視線ありがとう!!来栖君!
「お昼ご飯!一緒に食べませんか!来栖君!」
「、、無理。」
「、、っガーン」
「あははっ!みおちゃん派手に振られたな!」
そう言ってケタケタ笑う皐月君。
「傷をえぐらないでー、、!」
「ごーめんごめん!」
そんな笑顔で謝られたって誰も信じないよ!!
「おい、澪」
いきなり肩を掴まれて、え!来栖君!?と期待して後ろを向くと、
「なーんだ、蓮か」
そこには、わたしの幼馴染の蓮がいた。
「なーんだってなんだよ。つーか、弁当。俺のと間違えてる。お前のこっちな。」
「ええ?!あ、ほんとだ。もー、お母さんしっかりしてよね〜?」
そう言ってわたしは、蓮に弁当を渡した。
「さんきゅ。これ、お前のな」
「はーい!ありがと蓮〜」
蓮とは幼稚園の頃から高校までずっと一緒で、家も近所のことがあり、よく遊んでいた。
高校になってからは、遊ぶ回数は減ったけど、今でもよく話すし、今日だって蓮の両親が出張でいないから、私のお母さんが代わりに蓮の分のお弁当を作っていた。
そのお弁当を、私のと蓮ので間違えて渡しちゃったみたいだ。
たしかに、いつも私が食べてるお弁当よりも二回りくらいでかい。
私ったら、来栖君に夢中で気が付かなかったよ。
恋は盲目って、こういうことを言うんだね〜。
「ええ!?みおちゃんって、楠木 蓮とどーゆー関係なの!?」
ん?どーゆー関係って??
「もももしかして!同棲とかしてるの!?」
同棲?私と蓮が?
「あっはは!そんなわけないよ!」
皐月くんが、キョトンとした顔で私を見てくる。
じゃあさっきのはなんだと言わんばかりの顔だ。
「蓮は私の幼馴染なの!今日は、蓮のお母さんの代わりにわたしのお母さんがお弁当作って、それを渡し間違えちゃったみたい!」
「なるほどなるほど、。にしても、あの楠木蓮と幼馴染なのすごいね〜みおちゃん!」
「、、?どうして?」
なにがすごいんだろうとキョトンとしていると、
「いやだって!楠木蓮ってすっごいモテてるじゃん!イケメンでクールだし!」
「あー、まあ、うん、モテてはいるね〜」
「そんなやつと幼馴染って、!好きになったりしないの?」
「あははっ!ないよ!」
確かに蓮も顔はかっこいいし、モテているけど、私からしたら、来栖君の方がかっこいいし、モテてると思う。
「蓮がいくらモテてても、来栖君には勝てないよ!」
そう言って目を輝かせる私を、来栖君がチラッと見た。
「だってほら、目も切れ長で綺麗だし!鼻だって高いし、唇も薄くて形もいいし!!はーー!もうかっこよすぎて辛いよ、来栖君!」
私は来栖君にぐんっと近寄って、それぞれのパーツを指差しながら熱弁した。
「、、うるせぇ」
来栖君は、私から顔を逸らしてしまった。
あぁ来栖君こっち向いてよー!
「え、?碧が照れてる。」
皐月君が驚いたように呟く。
え?!なんですと!?あの来栖君が照れてる?!
それは、、
「見たいです!来栖君!」
私は勢いのあまり来栖君の顔を両手で私の方へ向ける。
「、、は」
来栖君は、いきなりの私の行動に驚いている、
いや、私も、自分のした行動には驚きだけど、、
「来栖君、可愛すぎます。反則ですよ、それ」
私の方を向いている来栖君の、耳は、少し紅くなっていた。
はぁぁぁ!!かぁぁあんわいいい!!!
ほんとはもっと眺めていたかったけど、周りの来栖君ファンの人達にシめられそうだから、泣く泣く手を離した。
それと同時に、5時間目が始まる予鈴が鳴り、私は来栖君に
「また放課後、来栖君!」
と満面の笑みで手を振ってからダッシュで教室へ戻った。
その時教室では、
「碧、、ガチ照れ?」
「んなわけ、」
と、ニヤニヤしながら皐月くんが来栖君を問いただしていたのだった。
はぁぁ、、可愛かったな、来栖君。
でも、一体何に照れたんだろ。
も、、もしかして、廊下に美人な女子がいたとか!?
それだったら私、、悲しくて死んじゃうよー!
いつものように、午後の授業は手につかなかった。
放課後。
「来栖君!!一緒に帰ろ!」
私はまた、来栖君の教室に来ていた。
「…帰らねぇよ」
「ガビーんっ、」
まあ、来栖君と一緒に帰るーなんて夢のまた夢だもんね。
しょうがない、今日は帰るかー!
「おい、みお。」
「わお、、って蓮、どうしたの?」
後ろを振り向くと、蓮が私の肩を掴んでいた。
「この前お前から借りたDVD返すから一緒帰ろ」
「DVD、、DVD、、って、あー!思い出した!」
「でさ、お前、渡すDVD間違えてっからな」
「、、え?」
私が蓮の手の中にあるDVDを見ると
「っぷ!!あははっ!!なにそれ!あははっ!」
それはアンパンマンのDVDだった。
「なにって、、お前が渡し間違えてたんだよ」
「えー!ぜっんぜん気づかなかった!え、見た?」
「観るわけねえだろ。表紙見て驚いたわ」
「そりゃ驚くわ。あっはは!」
いやー我ながらよく気づかず渡したと思うよ。
「てことで、早く帰るぞ」
「はーい。じゃ、また明日ね!来栖君!!あと、皐月君も!!」
愛しの来栖君にはもちろん、私たちの会話を少し驚いた顔をして見ていた皐月君にも挨拶をした。
「だから、俺はおまけかーー!」
「ごーめんなさーい!」
わたしは蓮と一緒に家へ帰った。
その帰り道。
「お前さ」
「んー?なに?」
「あいつのことそんな好きなの」
「え?あいつって?」
「来栖だよ」
蓮の口からいきなり来栖君の話題が出てくると思わなくて、少し驚いた。
「もちろん!大好きだよ?」
わたしは胸に拳を叩きつけて、えっへん!といったように蓮を見た。
「…あっそ」
「、うん?てゆか急にどうしたの。」
なんか蓮、いつもより機嫌悪いような。
「いや、なんでもねえ。ただ、ちょっと気になっただけ」
「な、なるほど、、」
そんな話をしていると、もう家の前に着いていた。
「わー、時間ってあっという間だねぇ」
「そーだな。はい、これDVD」
「お!そーだった!忘れてたよ!!」
「ふっ、だと思った」
「うわ、バカにしてるなー?!このこのー!!」
そう言って私は蓮の頭をわしゃわしゃする。
蓮の方が背が高いから、背伸びしなきゃいけないのが少し辛い。
「、、やめろよ。」
「、??なんか赤くない??」
なんとなく、髪の毛の隙間から見える蓮の耳が赤くなっているように見えた。
「そんなことねぇよ。つーか、もう気済んだか?」
「あ、、うん!バッチリ!」
まだ蓮の頭をわしゃわしゃしてたわたしは、頭からそっと手を離す。
「、、じゃーな」
「うん!!ばいばい!また明日ー!!」
そう言って、わたしは蓮と別れた。
なんか、最後の方は少し様子が変だったけど、、ま、いっか!
今日もわたしは朝1番に来栖くんの教室へ向かう。
もうこれは私の日課なんです!
「……」
そう!この人!どれだけ私が呼びかけても、肩を叩いても、大声を出してもちらっと目を向けるだけで返事をしてくれないのが、来栖くん。
はーーー。今日もかっこいい。
もう、どんだけかっこいいんだ、この人。
「かっこいいです。来栖君。」
「、、あっそ。」
あっそ、、!あっそって返してくれた、!
はぁーーー!嬉しい!大好き!来栖君ラブ!
こんなことで喜んでしまう私も、もうとっくにおかしいと思う。うん、おかしい。でも、、うん、うれしい。
その時、ホームルーム5分前のチャイムが鳴る。
はあー!もう朝のイチャイチャ青春タイム終わり!?
ま、来栖君からしたら、ただの迷惑でしかないだろうけどね!
「来栖君も寂しいと思いますが、、」
「、、」
来栖君が怪訝そうな顔で私を見る
はぁっ!目が、!目が合った!!
「私はそろそろ、、教室に戻ります」
来栖君からは、早く帰れという気持ちが全面に表れている。
あはは、わっかりやすいなー来栖君!!
「また昼休み!!来ますね!!じゃあまた!来栖君!」
「、、」
はーやっぱ無言かー!
黙秘権なんて渡した覚えありませんよー?
「あ!やっほーみおちゃん!今日も頑張るね〜?」
「おおー!皐月くん!今日も達者そうで良かった」
「ぷっ!達者って、!みおちゃん何時代の人?」
そう言ってくくっと笑っているのは、来栖君のかけがえのない友達?の皐月くん。
私が毎日こうして来ているから、なんとなく話しているうちに仲良くなったんだ!
「何時代かなー?って、!遅れる!!!じゃあほんとにまたね!!来栖君!あと、皐月君も!」
「はーー!俺はおまけー??」
「すみませんでしたーー!」
そう言い投げて私は自分の教室へダッシュした
「ふーー。なんとか間に合った」
「みおーおはよーう。」
「おっはよーう!」
そう声をかけて来たのは私の親友の楓(かえで)。
2年生で同じクラスになってから、よく話すようになって、まだ4月だけど、私の親友になりました。
「また来栖のとこ行ってたの?」
「もっちろん!これからはグイグイアタックしていくって決めたの!」
「へー。よくやるねほんと。」
「えっへん!」
「いや別にそんな褒めてはないわよ」
楓はざっくりざっぱりしゃっきりしてるけど、それが私には居心地がいいんですよ。
いつもざっくり言ってくれてありがとう楓。
そんな楓も、私が来栖君を好きなことを知っている。
まあ、私が来栖君を好きなのはほとんどの人が知ってるだろうけど。
あんなに教室言ってしつこいくらい話しかけてるしね!
「で、今日はなんか進展あったの?念の為に聞いとくよ」
ね、念の為って!ないって分かってて聞いてるでしょ!!
「あははっ!このお面のように貼り付けた笑顔を見て察してください?」
「うん。おっけい。お疲れ様」
うっ、、。酷いよ楓ちゃん。。
そして、ホームルーム開始のチャイムが鳴る。
最後に楓に一撃くらってから受けるホームルームはいつもよりも長く感じた。
そしてついにやってきたお昼休み
「来栖くーーーん!!」
来栖君のクラスの人たちがみんなこっちを見る。
わーお、視線いただきましたありがとうございます。
そして来栖君もまたチラッとこっちを向く。
きゃー!視線ありがとう!!来栖君!
「お昼ご飯!一緒に食べませんか!来栖君!」
「、、無理。」
「、、っガーン」
「あははっ!みおちゃん派手に振られたな!」
そう言ってケタケタ笑う皐月君。
「傷をえぐらないでー、、!」
「ごーめんごめん!」
そんな笑顔で謝られたって誰も信じないよ!!
「おい、澪」
いきなり肩を掴まれて、え!来栖君!?と期待して後ろを向くと、
「なーんだ、蓮か」
そこには、わたしの幼馴染の蓮がいた。
「なーんだってなんだよ。つーか、弁当。俺のと間違えてる。お前のこっちな。」
「ええ?!あ、ほんとだ。もー、お母さんしっかりしてよね〜?」
そう言ってわたしは、蓮に弁当を渡した。
「さんきゅ。これ、お前のな」
「はーい!ありがと蓮〜」
蓮とは幼稚園の頃から高校までずっと一緒で、家も近所のことがあり、よく遊んでいた。
高校になってからは、遊ぶ回数は減ったけど、今でもよく話すし、今日だって蓮の両親が出張でいないから、私のお母さんが代わりに蓮の分のお弁当を作っていた。
そのお弁当を、私のと蓮ので間違えて渡しちゃったみたいだ。
たしかに、いつも私が食べてるお弁当よりも二回りくらいでかい。
私ったら、来栖君に夢中で気が付かなかったよ。
恋は盲目って、こういうことを言うんだね〜。
「ええ!?みおちゃんって、楠木 蓮とどーゆー関係なの!?」
ん?どーゆー関係って??
「もももしかして!同棲とかしてるの!?」
同棲?私と蓮が?
「あっはは!そんなわけないよ!」
皐月くんが、キョトンとした顔で私を見てくる。
じゃあさっきのはなんだと言わんばかりの顔だ。
「蓮は私の幼馴染なの!今日は、蓮のお母さんの代わりにわたしのお母さんがお弁当作って、それを渡し間違えちゃったみたい!」
「なるほどなるほど、。にしても、あの楠木蓮と幼馴染なのすごいね〜みおちゃん!」
「、、?どうして?」
なにがすごいんだろうとキョトンとしていると、
「いやだって!楠木蓮ってすっごいモテてるじゃん!イケメンでクールだし!」
「あー、まあ、うん、モテてはいるね〜」
「そんなやつと幼馴染って、!好きになったりしないの?」
「あははっ!ないよ!」
確かに蓮も顔はかっこいいし、モテているけど、私からしたら、来栖君の方がかっこいいし、モテてると思う。
「蓮がいくらモテてても、来栖君には勝てないよ!」
そう言って目を輝かせる私を、来栖君がチラッと見た。
「だってほら、目も切れ長で綺麗だし!鼻だって高いし、唇も薄くて形もいいし!!はーー!もうかっこよすぎて辛いよ、来栖君!」
私は来栖君にぐんっと近寄って、それぞれのパーツを指差しながら熱弁した。
「、、うるせぇ」
来栖君は、私から顔を逸らしてしまった。
あぁ来栖君こっち向いてよー!
「え、?碧が照れてる。」
皐月君が驚いたように呟く。
え?!なんですと!?あの来栖君が照れてる?!
それは、、
「見たいです!来栖君!」
私は勢いのあまり来栖君の顔を両手で私の方へ向ける。
「、、は」
来栖君は、いきなりの私の行動に驚いている、
いや、私も、自分のした行動には驚きだけど、、
「来栖君、可愛すぎます。反則ですよ、それ」
私の方を向いている来栖君の、耳は、少し紅くなっていた。
はぁぁぁ!!かぁぁあんわいいい!!!
ほんとはもっと眺めていたかったけど、周りの来栖君ファンの人達にシめられそうだから、泣く泣く手を離した。
それと同時に、5時間目が始まる予鈴が鳴り、私は来栖君に
「また放課後、来栖君!」
と満面の笑みで手を振ってからダッシュで教室へ戻った。
その時教室では、
「碧、、ガチ照れ?」
「んなわけ、」
と、ニヤニヤしながら皐月くんが来栖君を問いただしていたのだった。
はぁぁ、、可愛かったな、来栖君。
でも、一体何に照れたんだろ。
も、、もしかして、廊下に美人な女子がいたとか!?
それだったら私、、悲しくて死んじゃうよー!
いつものように、午後の授業は手につかなかった。
放課後。
「来栖君!!一緒に帰ろ!」
私はまた、来栖君の教室に来ていた。
「…帰らねぇよ」
「ガビーんっ、」
まあ、来栖君と一緒に帰るーなんて夢のまた夢だもんね。
しょうがない、今日は帰るかー!
「おい、みお。」
「わお、、って蓮、どうしたの?」
後ろを振り向くと、蓮が私の肩を掴んでいた。
「この前お前から借りたDVD返すから一緒帰ろ」
「DVD、、DVD、、って、あー!思い出した!」
「でさ、お前、渡すDVD間違えてっからな」
「、、え?」
私が蓮の手の中にあるDVDを見ると
「っぷ!!あははっ!!なにそれ!あははっ!」
それはアンパンマンのDVDだった。
「なにって、、お前が渡し間違えてたんだよ」
「えー!ぜっんぜん気づかなかった!え、見た?」
「観るわけねえだろ。表紙見て驚いたわ」
「そりゃ驚くわ。あっはは!」
いやー我ながらよく気づかず渡したと思うよ。
「てことで、早く帰るぞ」
「はーい。じゃ、また明日ね!来栖君!!あと、皐月君も!!」
愛しの来栖君にはもちろん、私たちの会話を少し驚いた顔をして見ていた皐月君にも挨拶をした。
「だから、俺はおまけかーー!」
「ごーめんなさーい!」
わたしは蓮と一緒に家へ帰った。
その帰り道。
「お前さ」
「んー?なに?」
「あいつのことそんな好きなの」
「え?あいつって?」
「来栖だよ」
蓮の口からいきなり来栖君の話題が出てくると思わなくて、少し驚いた。
「もちろん!大好きだよ?」
わたしは胸に拳を叩きつけて、えっへん!といったように蓮を見た。
「…あっそ」
「、うん?てゆか急にどうしたの。」
なんか蓮、いつもより機嫌悪いような。
「いや、なんでもねえ。ただ、ちょっと気になっただけ」
「な、なるほど、、」
そんな話をしていると、もう家の前に着いていた。
「わー、時間ってあっという間だねぇ」
「そーだな。はい、これDVD」
「お!そーだった!忘れてたよ!!」
「ふっ、だと思った」
「うわ、バカにしてるなー?!このこのー!!」
そう言って私は蓮の頭をわしゃわしゃする。
蓮の方が背が高いから、背伸びしなきゃいけないのが少し辛い。
「、、やめろよ。」
「、??なんか赤くない??」
なんとなく、髪の毛の隙間から見える蓮の耳が赤くなっているように見えた。
「そんなことねぇよ。つーか、もう気済んだか?」
「あ、、うん!バッチリ!」
まだ蓮の頭をわしゃわしゃしてたわたしは、頭からそっと手を離す。
「、、じゃーな」
「うん!!ばいばい!また明日ー!!」
そう言って、わたしは蓮と別れた。
なんか、最後の方は少し様子が変だったけど、、ま、いっか!
