君は黒猫

その日は、特別な日でもなんでもなかった。

いつも通り登校して

いつも通り授業を受けて

いつも通り人と話して。

そんないつもと何ら変わりない日だった。

ただ、放課後になって新しい昼寝スポットを探そうと思って中庭をぶらぶらと歩いていた時。

「んー…やっぱり晴れの日の午後の日差しは暖かいねぇ。そこら辺に寝転がったらすぐに寝れそうだ。」

五月の暖かい日差しを受けて目を細める。

昼寝にはもってこいの天気だった。

どこか寝転がれるところはないかとあたりを見回す。

そこで、見つけた。

中庭のすぐ横にある図書室。

窓際にある読書スペース。

隅の席に座って、静かに本を読んでいる君を。