ラニアケア宇宙防衛隊とエイリアン

さっきの日本語だったはずなのに、月人で今まで日本語の勉強をしたことがないというクラブがどうして日本語が分かったのだろう。

それを疑問に思っていたけど、クラブの手の中にあった翻訳機を見てすぐに疑問は解決した。

キラキラと目を輝かせながら月語で僕のことを話すけど、皆には月語が伝わっていないのか、皆は首を傾げるばかりだ。

「……クラブ、地球人はほとんどの人は月語が分からない。そこまでにしなよ」

他の惑星に住む人々は、学校で月語を習うらしい。でも、地球では月語は習わない。

僕がクラブにそう言うと、クラブは口を閉じて翻訳機を軍服のポケットにしまった。

「……えっと、皆……大丈夫?怪我はない?」

日本語に切り替えて、僕は皆に問いかける。皆は一斉に頷いて、僕はホッと息を吐き出した。

「良かった。皆、気を付けて帰るんだよ……僕は、そろそろ戻る」

皆にそう言った後僕はクラブに声をかけると、歩き始める。

その数分後にクラブが起動した転送装置で本部に戻ってきた僕とクラブが本部の廊下を歩いていると、「おーい!スペード!クラブ!」という声が聞こえてきて、僕とクラブは声がした方を見た。

そこにいたのは、ふわふわのショートカットの黒髪に黄色の瞳の女性。僕よりも身長の低い彼女は、この隊に所属するメカニックのメグだ。

日々新しい特殊武具と特殊機器の開発に、点検など幅広く行っている。

「大変なことが分かったんだよね。至急会議室に来れる?」

メグの言葉に、僕とクラブは顔を見合わせた。