ラニアケア宇宙防衛隊とエイリアン

……あのー、聞こえてますけど。

僕は、周りから「クールでかっこいい」と言われている……らしい(ハート情報)。

1匹狼だし、ハート以外とはほとんど喋らないし、感情表現が苦手だし、そう思われるのも仕方がないか。

……僕自身、クールだと思わないんだけどなぁ……。

「……スペード様って、密かに人気を博してるんだぜ?知ってたか?」

「俺、まだ入隊して2週間ですよ?初耳です。何度かスペード様を見かけたくらいで……」

まじか。僕も初耳なんだけど。

「武神で、クールで、かっこよくて……あの誰も寄せ付けない雰囲気っていうか……ミステリアスって言うのか、あの雰囲気がいいんだよな」

「寄せ付けない雰囲気……確かに、皆遠くから見てるだけですよね。皆の憧れの人、高嶺の花って感じがします。あと、スペード様って……確か、左利きでしたよね。羨ましいです」

「……ハート、僕って本当に彼らが言うような雰囲気纏ってる?」

何となく日本語でそう聞いてみれば、ハートは頷いた。

「確かに、スペードは近寄り難いオーラをまとっているね。周りから見れば、クールだし……私から見てもそう思うよ。他にもスペードにはいいところがあるんだし、他の皆は1回スペードと話してみるべきだ!」

ダンダン、とハートは日本語で言いながら地団駄を踏む。周りから見れば、謎の言語で話しながら地団駄を踏んでいる人、に見えるだろう。日本語が話せるのは、僕とハートくらいだ。