「スペード様、どちらに?」
「少し、夜風に当たってくるだけだ」
今日も地球を走り回り、任務を終わらせてから本部に戻ってきて、すぐの会話がこれだ。
どこに行くのか聞いてきた彼に背を向けるようにくるりと回れば、僕が肩から掛けている青の襟と青みがかった黒を基調とした、スペードマークとグレーの模様の入ったケープの付いたマントが揺れる。マントの下は、青みがかった黒を基調とした軍服だ。
マントを肩にかけていない、軍服だけの一般隊員の彼から逃げるように、僕は本部から外に出ると近くの壁にもたれかかった。僕の目の前には、大きな地球が見える。吹く風が、どこか気持ちいい。
ずっと被っていたスペードマークの付いた軍帽を脱いで、そのまま地面に座り込んだ。思い切り、息を吐き出す。
「……」
数年前、僕は友だちと一緒に「月」へと飛ばされた。
ここは、地球と同じ重力の働く「月都(つきと)」と呼ばれる場所。月都には、「地球外生命体惑星侵略種」……通称、エイリアンと呼ばれるものから太陽系を守る組織がある。
名を「ラニアケア宇宙防衛隊」。僕が今もたれかかっている建物が、そのラニアケア宇宙防衛隊の本部だ。宇宙防衛隊は、太陽系の各惑星、もしくは衛星に支部がある。
この世界の人類は、数千年前に地球を飛び出した。やがて、色んな惑星や衛星に降り立った人々は、独自の文化や言語を作り出した。
「少し、夜風に当たってくるだけだ」
今日も地球を走り回り、任務を終わらせてから本部に戻ってきて、すぐの会話がこれだ。
どこに行くのか聞いてきた彼に背を向けるようにくるりと回れば、僕が肩から掛けている青の襟と青みがかった黒を基調とした、スペードマークとグレーの模様の入ったケープの付いたマントが揺れる。マントの下は、青みがかった黒を基調とした軍服だ。
マントを肩にかけていない、軍服だけの一般隊員の彼から逃げるように、僕は本部から外に出ると近くの壁にもたれかかった。僕の目の前には、大きな地球が見える。吹く風が、どこか気持ちいい。
ずっと被っていたスペードマークの付いた軍帽を脱いで、そのまま地面に座り込んだ。思い切り、息を吐き出す。
「……」
数年前、僕は友だちと一緒に「月」へと飛ばされた。
ここは、地球と同じ重力の働く「月都(つきと)」と呼ばれる場所。月都には、「地球外生命体惑星侵略種」……通称、エイリアンと呼ばれるものから太陽系を守る組織がある。
名を「ラニアケア宇宙防衛隊」。僕が今もたれかかっている建物が、そのラニアケア宇宙防衛隊の本部だ。宇宙防衛隊は、太陽系の各惑星、もしくは衛星に支部がある。
この世界の人類は、数千年前に地球を飛び出した。やがて、色んな惑星や衛星に降り立った人々は、独自の文化や言語を作り出した。



