隣の席の佐竹くんには…

宮下さんは梅沢さんの姿を見送ると、心配そうな表情で廊下側にいた女子に話しかける。

「ねぇ…、梅沢さん大丈夫かな?なんかヤバそうじゃない?」

「あの子たち、よく響君に話しかけてる子たちだよね…」

そんな話をして宮下さんたちは、梅沢さんが向かった方角をチラチラと気にしている。

ライトと良く話しかけてくる子っていったら…

あの派手な子たちだよな?

もしかして、いつもと様子がおかしかった事と何か関係がある?

でも、オレの思い過ごしだったら?

……だけど


それでも…気になる。


席を立ち廊下に出ると、梅沢さんが向かった方向を見る。

すでに姿が見えなくなっていた。

「ねぇ、宮下さん。梅沢さんたちどこ曲がったかわかる?」

急に話しかけられて、宮下さんはビクリとする。

「えっ…と、一番左奥のところ」

「ありがとう」

後で後悔するくらいなら、今動いたほうがいい。


小さく息を吐いて、梅沢さんのいる方へ走り出した。