隣の席の佐竹くんには…

「今度は倉庫の掃除手伝えとか言うんじゃないの?」

「そんなこき使うようなこと言わねぇから」

数分前までパンフレット作りでこき使われてたんですけどね。

そんな調子で、ライトに仕方なくといった感じでついていく。

何を企んでるんだろう…。

隣り校舎へ繋ぐ渡り廊下を通り、階段を登って行く。

サァッと心地いい風が吹き、落ち葉を揺らす音が聞こえてきたのと同時に、ライトの鼻歌が聞こえてきた。

なんだか機嫌が良さそうで少し安心した。


…あれ?
このまま行くと…

「ね、ねぇ…この先って屋上だよね?」

「うん」

「なにするの?もしかして、私突き落とされるの?」

「アホか。んなことしねぇって。佐竹がいんだよ」

「えっ?佐竹君??」

思わずドキッとしてしまった。

つい数分前に話を聞いたばかりということもあって、どんな感じで顔合わせたらいいだろうとか、余計なこと言わないようにしなきゃと身構えてしまう。

「あの髪型のせいで、剣道場で練習させてもらえないんだよ。だから、屋上で一人練習してんの」

「そうなんだ」


ふと、思い出した噂話がある。

放課後の決まった時間帯になると、屋上から不気味な音がしてきて幽霊が出るって噂。

もしかして、それって佐竹君のことなんじゃあ……。


絶対そうだ。