隣の席の佐竹くんには…


「ねぇ。二人ってどんな関係なの?」

無意識に質問をぶつけていた。

佐竹君とライトは互いを不思議そうに見合わせてから、こちらを見た。

「「友達だけど?」」

「あっ…、そう…だよね??」

疑問系なのに納得するような謎の返しをしてしまったのは、二人の声のタイミングとか雰囲気とかが納得せざるをえない空気を漂わせているから。

けど、それが逆に好奇心を駆り立てて、胸のあたりが疼く。

「仲良くなったきっかけは?」

「きっかけ…っていうか、オレたちの親が仲良くて。それで、小さい時からずっと一緒」

問いに佐竹君が答えた。

「幼なじみってやつ?」

「そう」

「へぇ…」

幼なじみ、ね。

表情を崩すことなくいると、佐竹君は「リポーターみたいだね」とつっこんだ。

そんな会話をしていると、

「おーい。今日の日直、ノート運ぶの手伝ってくれー」

担任の中本先生の声が教室に入ってきて、それに応えるように席からゆっくりと立ち上がる。

が、「待って」と佐竹君に制された。

「梅沢さんは体調が良くないでしょ。オレ一人で行ってくるから待ってて」

「あ…うん」

フッと口元の口角を上げた佐竹君。

その笑みは「まかせて」と言っているようにみえる。

教室から出て行く佐竹君の背中をなんとも言えない感情で見送った。

(読めない人だなぁ…)