隣の席の佐竹くんには…

「…あ、そうだ!一限目終わったら職員室に来いって、中本先生に言われてたんだ」

「日直の仕事?」

「そう」

今日の日直は七恵とその隣の萩谷だ。

日直を職員室に呼びだして任せる仕事と言ったらノート運びあたりだろう。

「今頃、萩谷が仕事果たしてくれてるんじゃない?」

「うーん…萩谷君の事だから忘れてると思う」

「たしかに」

萩谷は宿題忘れの常連だ。

「私が代わりに行ってくるから、七恵は先に教室戻ってて」

「自分だけ戻ってるなんてなんか嫌。私も着いてく」

「怪我してんだから 来ても何もできないでしょ」

「梅の応援はできる」

「ふふっ。なに、それ」

そんな会話をしながら保健室を後にした。

職員室にいる中本先生のところへ行くと、日直に任せたいという仕事は予想通りノート運び。

結構な量だ。

「梅、ありがとう」

「いえいえ」

ノートの山を持つ私を見るなり「萩谷は使えないなー」とぼやく中本先生。

残念な萩谷。

職員室を出ようとしたところで、別の教師に「ついでにこれも頼む」と遠慮なしにプリントの山をノートの上に乗せられてしまった。

私一応、女の子なんだけど。

腕力のない自分には結構な重みだ。