隣の席の佐竹くんには…

外見を変えた、ただそれだけのことだけど"自信"に繋がっていった。

自信が次第に口調や性格に変化を与えていった。


そして、小学六年になった頃には…

『ライトふざけんじゃねーよ!!』

『うるせぇんだよ!クソザル!!』

殴りかかってくる大川にやり返す。

とは言っても、喧嘩は強くなるはずもなく…

『いってぇ。…あーあ。結局今日もミツに助けてもらっちゃったな』

大川に殴られた頬をさすりながら笑う。

『大丈夫?でも、強くなったね。前のライトとは別人みたい』

『オレたち最強のコンビになれるかな?』

『なれるよ!でもオレのが強いけどね!』

『いつかミツを越えてみせるからな!』

そんなことを言い合って笑い合う。


前なら喧嘩の後は泣いてばかりだった自分に嫌気がさしていた。

けど、こうやって佐竹と笑い合うこの時間が楽しくて好きになった。


『明日、算数のテストだ。帰ったら復習しないと』

『ライトのそういう勉強熱心なところは全く変わってないね』

『どっちが良い点取れるか勝負しようぜ!』

『そんなのライトが勝つに決まってるじゃん。どうせまた満点だろ』

『はは!』


こんな楽しくいれるのは、こんな自分を友達だと思ってくれてるヤツがいるから。

張り合えるヤツがいるから。


(…ミツがいるから)


中学になっても、高校になっても、大人になってもこうやって二人で笑い合っているんだろうと、当たり前のように思っていた。


けど…


“あの出来事”が起きてから佐竹は変わってしまった——…