隣の席の佐竹くんには…

「可愛いって思ったのは、梅沢さんがオレにキュンキュンしてくれたってことだよね?」

「きゅ…キュン…?」

一気に全身に熱が巡る。

この人、どこでそんなスキルを覚えてきたんだ。

「可愛いって何度も思ってくれていいよ」

「え…」

「オレのことで気持ちが乱れて、梅沢さんがそうやって照れてくれるなら嬉しいし」

「え…えぇー…」

さっきまで、ものすごく悩んでいたことなのに、こうもあっさりと受け入れてくれるなんて。

ちょっと拍子抜け。

「あはは!動揺してる梅沢さん、可愛い」

「か、からかわないでよ」

「オレにしか見せない顔、もっと見せて」

「っ〜…やだよ」

「ふーん。じゃあ、どうやったら崩せるか色々試してみようかな」

「や、やめて」

佐竹君、意外と意地悪だ。

これからも、こんな調子で佐竹君はアップデートしていくんだろうか…。

その度に、私の鉄壁ともいえるポーカーフェイスを崩されるのかなぁ。


悪戯に嬉しそうな佐竹君の笑みを見て、戸惑いながらも胸が甘く高鳴った。



隣の席の佐竹君には…



敵わない。


隣の席の佐竹くんには…【完】



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