隣の席の佐竹くんには…


「あの二人、幼馴染みなんだよ。近づくなって言っても無理だと思うけど」

「は?幼馴染み?それマジ情報なの?」

「二人が言ってたから間違いないよ」

「なにそれ、ライト君ちょー可哀想じゃんっ!」


可哀想?

「あんな暗い奴が幼馴染みとか、ただの迷惑でしかないねー」

迷惑?
どうして?

「あの前髪もマジで迷惑。妖怪かよ」

それはあなたのメイクでは?

「あれがイケてるって思ってんじゃん?」
「ぷっ!だったらかなり終わってんね、佐竹」

あはは!と、イラ子たちの小馬鹿にしたような笑い声がトイレ内に響いた。

ものすごく、不快だ…。

「そもそも、なんで私が佐竹君に言わないといけないの?」

率直な疑問をイラ子に問うと、彼女は当たり前のような顔で言う。

「そんな事言ったらあたしのイメージが悪くなるじゃん?」


なに、それ。
なら、私のイメージはどうなるの?

「あんた、佐竹の隣なんでしょ?席に戻ったついでにって感じで言ってくれればいいから」

何、それ…


——プチン。


何かが、キレた。