隣の席の佐竹くんには…

♦︎佐竹side♦︎


図書室を出て少ししたところで、

「…フハッ!!」

堪えていたものが出てしまった。

急に笑いを吹きだしたオレに、ライトは肩をビクリとさせて驚く。

「急にどーした?」

「いや、さっき梅沢さんが真顔ですっごいストレートに質問してくるから。オレらにつっこまれても”あ、そう”って、反応薄いし。面白っ」

「あ〜…、まさかの質問でビビったわ。アイツの発言、怖い」

「でも、オレは梅沢さんのああいうところ、好きだな」

「えっ?」

ライトは目を見開いてオレを見る。

「オレ、変なこと言った?」

「あ、あぁ…いや別に。でもさ…思ったことをサラッと言っちゃうのってどーなの?」

「内容によっては相手を不快にさせるだろうけど、思った事を言葉にするのって結構勇気いることもあるし、そういう面では少し羨ましい」


…今のオレには、できないことだ。


「そっか…。まぁ、お前が良いならいいけど」

そう言って、ライトは笑みを浮かべる。

それは、どこか不安と安堵が入り混じったような複雑な笑みで。

そんな表情をさせてしまっているのは、オレのせい。


わかっているけど…
オレが弱いから…

一歩前へ進む事ができない。