隣の席の佐竹くんには…


下校の時刻。

今日一日、体調は良好だった。

今日は部活参加しようかな。

(先輩に勧められた小説まだ読んでなかったし、そろそろ感想聞かれそうな予感する…)

頭の中でそんなプランを立てながら、活動場として使用している図書室へと向かった。

が、部活が始まって一時間もしないうちに、部員たちは次々に帰り支度をし始めて…
気がつくと一人になってしまった。

(ホント、やる気のない部だなぁ。私もやる気ないけども)

頭の隅でぼやきながらも黙々と本を読み進めていく。

先輩オススメの小説は恋愛系だった。
ありきたりな内容だけど、主人公の女の子の心の変化が細かく書かれていて、先輩オススメだけあって結構面白い。

ストーリーの展開が盛り上がってきたちょうどその時だった。

静まり返っていた図書室のドアがカラカラと開いて、そこで私の集中が途切れた。

何気なくドアの方へ目をやると、

「…あ」

思わず声をもらしてしまった。

「あれ?梅沢さん、何やってるの?」

佐竹君だ。