隣の席の佐竹くんには…



「ねぇねぇ。朝、ライト君と何話してたの?」

一限目が終わって休み時間。
移動教室で廊下を歩いている時、七恵から質問をされた。

気になってたなら来れば良かったのに。

「気になってたのって話の内容?それともライトのこと?」

ちょっと意地悪な問いをぶつけると、七恵の頬がカアッと赤く染まった。

「ちょっと気になったっていうか…別に深い意味は…」

ゴニョゴニョと七恵の言い訳が続く。

…この子、ライトに惚れてるよね。

そんな彼女を見守るかのように無言で見つめていると、やがて観念したように言う。

「そうですよ、気になってますよ!」

——ついに開き直った。

「昨日からライト君のことがずーっと頭から離れなくて。これってたぶん、もう、好き?なんだよね、私。あーーー!どうしよう!!」

そう言って七恵は真っ赤な頬を手で覆って一人で騒ぎ始めた。

これが”好きな人がいる女の子”の顔、というやつか…。

七恵の普段の可愛さが、さらに増して見えた。