隣の席の佐竹くんには…

球技大会二日目。
今日、勝てば総合優勝に一歩近づける。

クラス全員で円陣を組んで気合いを注入。

「「「「購買無料けーーん…ゲーーーーット!!」」」」

(……なにこの掛け声)

心の中でツッコミを入れる反面、

(…よしっ)

昨日とは打って変わって、少しやる気が出ていたりする。

そう思うのも、昨日決意したことのおかげだと思う。


大会終わったら、ちゃんと伝える。

逃げない…。

(頑張れ、私!)

自分にも気合いを注入。

「梅、今日もがんばろーね」

「頑張ろー」

いつもの調子と変わらない七恵。

今日になっても、七恵からは報告がない。

ということは…昨日、七恵とライトの間で進展はなかったってことだ。

佐竹君の言った通り、ライトは慎重派なのか…。

二人には二人のタイミングがある。

他人が口出しすることじゃないってわかっているけど…

(なんか…落ち着かない…)

うまくいえないけど、とにかく落ち着かない。

じっとりと前方にいるライトに目をやる。

「…ん?なに?」

「別に」

「なんか不満そうじゃん」

「元からこういう顔です」

「は?」

そんなライトとのやり取りに、何かを察した佐竹君は苦笑い。

「梅沢さん、今日も頑張ろうね」
「うん。頑張ろう」

「え、なんかオレと態度違くね?」


そんなこんなで、球技大会が始まった。