完璧な三神くんは、愛だけがわからない。


そう、なぜかこの一年間、三神君は彼女を作らなかった。年上の美女からアイドルのように可愛らしい女の子、また他校のモデルをしている子……など本当に多種多様の女子からの告白を受けているというのに、彼が愛の告白に頷くことはなかった。


「……もし、男の子が好きでも、ちゃんと受け止めよう」

「そうだね」

あまりに誰の告白も受けないから、三神くんは男の子が好き、という憶測まで広がっていた。



それから私たちは頼んでいたハンバーガーを食べ終えて、お店を後にする。話し込んでしまっていたのか、あたりはすっかり暗くなっていた。


「じゃあね春苺、また明日。明日こそは頑張るんでしょう?」

「頑張るからみててね」

自転車に跨り、各々の帰路へついた。私はくるちゃんと一つ約束をした。

〝明日、三神くんと一言でもいいから話す〟と。


……緊張する。今日眠れるのかな。明日一日だけでいいから、くるちゃんみたいな美女にならないかな。そうして私は眠りについた。(普通に寝た)