完璧な三神くんは、愛だけがわからない。


***


(三神くんにおはようって言う!)

そう心に誓い学校へと向かう。

高校は家から近く自転車で5分ほどの場所にある。中学生のように距離の遠い人だけが自転車通学を許可されるシステムだったら、私は間違いなく徒歩にされていた。危ない。

三神くんと遭遇するには、どこで待っているのがいいんだろう。
玄関?彼の教室の前?

彼のクラスで待つ勇気はなく、私は自分のクラスの前に立ち三神くんが来るのを待つことにした。


「春苺、おはよ」

「くるちゃんおはよ、くるちゃんもお願いここにいて」

けれど、三神くんはなかなか姿を現さなかった。その前にくるちゃんが来たので、一緒に待ってもらうことにした。(強制)


「なかなか来ないねえ」
「うん」

そのまま、姿をみせないまま、朝礼のチャイムが鳴った。

私たちは渋々教室へと戻っていった。