青春予報

はじめは嬉しかった。
だが、その好き方が異常だった、そのKは。

「あいつは、お前の髪ゴムの色と、服装を一週間覚えてるで」

⋯それは、その、嬉しいのかなんなのか⋯。
私はちんぷんかんぷんになって、Fに尋ねる。

「⋯えっと、あの、Uは⋯」
「さあ、アイツの好きな人は知らん」

まあそうだよね、クール男子、隙もない男子。
なんだか嬉しくなって、可能性が見えたと私はニヤけた。

でも多分、と私は心のなかで思った。
(私みたいな元気バカなんて、タイプじゃないよねえ⋯)

途方に暮れたが、今思うと、私の好きな人を知ってしまったKは、どんな気持ちだったのだろう。
何だか悪いことをしてしまった、と思いつつ、私は悩むのだった。

そもそも。

そもそもだ、裏切った女子が悪いではないか。
私は信用したのに。

⋯と思ったけど、口を滑らせた私も悪いよな。
なんだか虚無りたくなり、私はヤケクソで手洗い場を磨いたのだった。