お題【ベンチ】
公園のベンチが街灯でぼんやり照らされている。ベンチは向かいのベンチA子のことが好きだった。だけど定位置が決まってるからとなりに行くことはできなくて、来る日も来る日も新聞を読むおじさんにお尻を押し付けられ、やんちゃな小学生に踏みつけにされるばかり。ベンチはそんな自分を不甲斐なく思っていたけれど、ベンチのA子さんはそんなあなたもすばらしいと言うように何も言わず微笑んでくれる。日に日にA子への想いが募るなか、ベンチは願う。いつかA子さんと並んで一生を添い遂げたい。そんなある日、作業服のおじさんたちがベンチを持ち上げてA子のとなりに移動させてくれる。ついにA子と並べたことに感激していると、そのままベンチとベンチのA子は軽トラックに積み込まれて、焼却場で燃やされる。たちのぼる煙がベンチのA子の煙と混ざり合って、ベンチはなんて幸せなんだろうと目に涙を浮かべて天に召される。翌日の朝、いつものように公園に新聞を読みにきたおじさんがベンチが新しくなって形が変わったことに気づいて、残念な表情を浮かべる。
公園のベンチが街灯でぼんやり照らされている。ベンチは向かいのベンチA子のことが好きだった。だけど定位置が決まってるからとなりに行くことはできなくて、来る日も来る日も新聞を読むおじさんにお尻を押し付けられ、やんちゃな小学生に踏みつけにされるばかり。ベンチはそんな自分を不甲斐なく思っていたけれど、ベンチのA子さんはそんなあなたもすばらしいと言うように何も言わず微笑んでくれる。日に日にA子への想いが募るなか、ベンチは願う。いつかA子さんと並んで一生を添い遂げたい。そんなある日、作業服のおじさんたちがベンチを持ち上げてA子のとなりに移動させてくれる。ついにA子と並べたことに感激していると、そのままベンチとベンチのA子は軽トラックに積み込まれて、焼却場で燃やされる。たちのぼる煙がベンチのA子の煙と混ざり合って、ベンチはなんて幸せなんだろうと目に涙を浮かべて天に召される。翌日の朝、いつものように公園に新聞を読みにきたおじさんがベンチが新しくなって形が変わったことに気づいて、残念な表情を浮かべる。


