人形少女と二人ぼっち

「ごめんね、突然こんな話して。重いよね…」

いや、重いとは思わない

私も、「かわいい!」とか「きれい!」とか言って、じろじろと舐め回すように見てくる客の視線は嫌だった

見られるとこが怖いという、いのりと何が違うのだろうか

黙って、いのりのを見つめる私の視線は、いのりは、どう感じているのだろう

「ましろといると、なんか、やっぱり落ち着くんだよね。こんなこと話せたの、初めてかもしれない…

花帆姉はね、なんか察してくれて、何も聞かないでいてくれるんだよね」

花帆は、少し変わっている。だけど、心底優しい人なのだろう

「わたし、この家から出るのも怖くなっちゃって。花帆姉が、仕事行ってる間、ずっと一人だったんだ」

私がいると何か違うのだろうか…

「だからね、ましろがいてくれると、寂しくないんだ」

いのりの言葉に、何か返してあげられるわけでもない。だけど、私がいるだけで、寂しくないのなら、それだけで良いのかもしれないと思った