愛故に





「あーもう普段こんなこと言わないからすげー恥ずかしい。
美月ちゃんだめ?」



「だめじゃないよ…私も行きたい。」



「まじ?!いいの?!やっば、嬉しすぎる…。
じゃあ、決まり!」



彗斗くんの無邪気な笑顔を見てると、私まで自然と笑顔になる。



誘ってもらえるなんて…嬉しいな。



「映画、楽しみだね。」



「ああ、俺も。」



私の右手にそっと彗斗くんの左手が重ねられる。




どちらから何を言うわけでもなく、自然と恋人繋ぎへと変わる。



ただ静かに、このまま時が止まればいいのにと心の底から思った。