愛故に





彗斗くんが不思議そうな顔をしてこちらを見ている。



「いや!なんか、ほら、バイト終わりに友達とラーメン食べるとか、大学生っぽいなぁなんて。」



「ああ、そういうことね。」



彗斗は目を細め優しい笑みを浮かべて、まさかの答えを返してきた。



「じゃあ、また行こうよ!」



「え?」



「ラーメン。バイト終わりでもいいし、講義終わったあとでもいいし。」



彗斗くんって……。



「そんなにラーメン好きなの?」



「いや…。」



彗斗くんは少しだけ視線を逸らしてぽつりとつぶやいた。




「……美月ちゃんとまた行きたいから。」