私たちは友情しか知らない。

あたしは学校までダッシュした。

体力測定の時でもこんなに本気じゃなかった気がする。

「香緒?!」

ガッと驚いている悠の肩を掴んだ。

「音心はどこ?」

少し気まづそうに口を開いた悠は言った。

「女バレの部室」

女子の部室に悠はさすがにムリよね、しょうがないわ。

「誰と?」

「…遠山(とおやま)鈴夏(りんか)」

「あいつっ…!」

遠山鈴夏って確か女バレのエースで勝手に音心の親友を名乗ってる…!!

「とりあえず、朝練の休憩時間とかに様子を見ましょう」

「そーだな」

うちの学園は普通科、進学科、スポーツ科がある。

学園には体育館が3つあって、1つだけ異様に大きい。

それが私たちが所属しているスポーツ科の体育館だ。

大きいから体育館でやる全部活がその『第三体育館』で活動している。

つまり音心の様子が部活中でもわかるということ。

音心?

あたし、絶対親友に返り咲いて見せるんだからね!