私たちは友情しか知らない。

「もう良いわ」

そう言ったあたしはほとんど泣いていた。

何よ、もうっ…

『ーーー少しは音心にも非があると思う。本当に今回、悪かったのは俺たちだけか?』

『その守り方はおかしいと思う』

なんで?

なんでそんなこと言うわけ?

あたし、間違ってる?

あたしが悪いの?

ねぇ音心?

あたし、音心が大好きよ。

この好きって間違ってるのかしら?

あたしはこう考えることで自分の心に鍵をかけて、傷つけられないようにしてるんだよ。

これは、ダメだったのかな?

ねぇ音心。

教えてよ…

***

今日音心、駅で待っててくれなかった…

あたしたちは毎日朝練がある。

でも始まる時間は一緒だから学校の最寄り駅に7:00で待ち合わせをしている。

プルルルルルル…

スマホを見ると悠からだった。

めんどいと思いながらも電話に出る。

「何?」

『急に電話してごめん。…音心は?』

「いなかったわよ!」

『…』

「それだけ?切るわよ?」

『っ…音心?!待てよ!』

音心?!どこ?!

『え、悠?!やだ、こっち来ないで!』

音心の声だわ…

よかったわ、元気そうで…

『おまっ…足速ぇっつーの!』

「ちょっと悠!」

『悪ぃ、逃がしちまった』

「今どこ?!すぐ行くわ!」

『もう学校だぞ』