私たちは友情しか知らない。

「無理」

音心は即答した。

「マジ、一生無理だから」

本気の声のトーンで音心は答えた。

「音心、本当にごめんなさい。あたし、音心がいないと無理よ。女子の友達いなくなっちゃう」

「ウソツキ」

誰にも聞こえない小さな声で音心が呟いた。

4人には見えなかったが、音心は泣いていた。

「3人と仲良くすればいいでしょ?物みたいに言ってごめんだけど。3人はあげる」

「じゃあ音心は?!」

「別に1人でいたら死んじゃうわけでもないし。てか友達くらい作れるけど」

「ねぇ音心」

「もういいから。早くどっか行って。私もお弁当食べたいし」

音心がまた拒否の言葉を口にした。

「…また話しかけるからね、音心」

そう言って香緒が歩いていく。

「…音心、ほんとごめんな」

その後悠も申し訳なさそうに言って歩いて行った。

4人が歩いて行ったことを確認し、音心はお弁当を食べ始めた。

「あれぇ?なんか、美味しくないや…」

涙声の音心の声がやけに響いた。

***

「悠、香緒」

「わりぃな。俺たち2人で食うわ」

「あらそう?もうなんでもいいわ」

完全に魂が抜けたような顔をした香緒が答える。