悪役令嬢なの!見た目ヒロインなのですが

王立学園に入学する頃には
私が十五歳は成ると王立学園に入学する事になる。
ルイスお兄様は二十歳になり、領地経営を一手に任されている。お父様は宰相なので領地経営は家令に任せきりに成っていたが、ルイスお兄様の手腕でぐんぐんと良くなって行った。
殆ど領地館に行って居るので、私と行き会う事が殆ど無くなっていた。

私は産まれてからタウンハウスに居るので、マナーハウスに行った事がない。
入学する前にマナーハウスに行こうと思っている。マナーハウスに行くのに馬車で二日はかかる。お父様に無理を言って二週間の休みを貰った。
侍女のマリアと護衛騎士二名を伴いマナーハウスへと向かった。

マナーハウスに到着すると
ルイスお兄様の執事が出迎えてくれた。
ルイスお兄様でないのが残念だった。
「ティア」と言って駆けつけてくれると思っていたからだ。
本当はお兄様に会いに来たからだ。『ルイスお兄様ったら全然タウンハウスに帰って来ない』と心の中で呟いた。

「ティアリリィー様遠路遥々お越し頂き、お疲れに成ったことと存じます。私はルイス様の執事のスチュワートと申します。客間を御用意しましたので、メイドのフレアに案内させます」

「スチュワート、ルイスお兄様はどうしたの」
「領地の視察に行っております」
「そう」
『もう夕方よお兄様ったらいつ帰って来るの!』

その頃ルイスは、小麦の収穫量について村長と話をしていた。
ティアリリィーが来る事は知っていたが、あえて距離を置いていた。卒業してから二年殆どタウンハウスには帰らなかった。
第一王子の婚約者候補に成った事が大きかった。
自分の気持ちを消しさ去る為である。

でも逢いたい気持ちに蓋が出来ないでいた。
我慢出来ずに衝動に駆られ、マナーハウスへと急いで帰った。