…………入学式が始まる直前、私たち新入生は体育館入り口の外の廊下で、入場までの間待機していた。
ーーーーみんなコミュ力が高いのか。それとも、とにかく早く高校生活に馴染もうと必死になっているのか。
どちらにしろ、みんな整列したまま周囲の人たちと早くもお喋りをしていた。私の後ろの方では、ちょうど男子が7人ほど固まって話しているところだった。唯一近くにいた女子、私の前に整列する女子は、それより前にいるらしき女子と話をしていた。
ーーーーあの時とは決定的に違うこと。それは、ここにいる全員が、新しい環境に放り込まれたこと。自分だけが紛れ込んだのではない。
同じではないはずなのに、悠月の頭には小学4年生のとき、転校してきたときのことが浮かび上がってきた。
ーーーーあんなこともあったよな。まあ、めちゃくちゃに黒歴史だけど。
そう、私だってあれからすごく変わった。中学に入るときにこのままではまずいと思い、努力して友達とくらいは普通に話せるようになったのだ。
2年生になって初めて同じクラスになった尋葉と仲良くなり、そこからぐっと交友関係が広がって、自分自身変わっていけたのだと思っている。私とは正反対の環境で育ち、正反対の性格の尋葉と仲良くなれたことは、今でも感謝している。
3年生になった頃には、相手との関係性に合わせてではあるが、かなりいろんな人と関わって自分の素も出せるようになっていた。
ただ、変わったからこそ起こしてしまった問題もあり、あの時はほんとうに先生方に迷惑をかけてしまったと反省している。
ーーーーっと、これ今関係ないんだった。高校1年生になった今、昔と同じことにはならないであろう。というか、私がもうさせない!
ふいに流れてきてしまった記憶を頭から追い出し、改めて各々お喋りをしている人たちに目を向けた。
教室に入った途端に労力を大幅に消費してしまい、その上先ほど昔のことを何故か思い出してしまった私は、何も考える必要のないいい機会だと思うことにして、頭を無にして後ろで固まる男子のたわいもない話に耳を傾けた。彼らはみんなで配布されたクラス表を見ているようで、人の名前を見ては特に意味もないことに対してああだこうだ言っていた。
「えなんか、名前が漢字1文字で読み2文字の男子多くね??笑」
「うわこいつの名前1番ごつかったわ……あ、これお前か!!なんて読むん?」
「やば推薦合格って、頭良いやん……笑」
…………彼らの中でも、一際声が大きくずっと喋っているやつがいた。
ーーーーあぁ〜、ああいう人がクラスとかグループの中心行くんだろうな。
そんなことを1人で考えながらも、黙って会話に耳を傾ける。
ーーーー仲良くなれそうな男子いないかな……?もちろん、ちゃんと友達として。絶対恋愛に発展しない人。
恋愛があまり好きではない悠月。小学生の頃に男子にずっと敬遠されており、全く関わることのできなかった思い出も理由にあってか、悠月は男女の友情というものに強い憧れをもっていた。
ーーーー多分中心的な人とは無理だろうな笑。……話おもしろい人がいいな。
そんなことを考えているうちに、もう入学式が始まるようだ。最後の力を振り絞って、何とか耐えるとするかな…………。
ーーーーみんなコミュ力が高いのか。それとも、とにかく早く高校生活に馴染もうと必死になっているのか。
どちらにしろ、みんな整列したまま周囲の人たちと早くもお喋りをしていた。私の後ろの方では、ちょうど男子が7人ほど固まって話しているところだった。唯一近くにいた女子、私の前に整列する女子は、それより前にいるらしき女子と話をしていた。
ーーーーあの時とは決定的に違うこと。それは、ここにいる全員が、新しい環境に放り込まれたこと。自分だけが紛れ込んだのではない。
同じではないはずなのに、悠月の頭には小学4年生のとき、転校してきたときのことが浮かび上がってきた。
ーーーーあんなこともあったよな。まあ、めちゃくちゃに黒歴史だけど。
そう、私だってあれからすごく変わった。中学に入るときにこのままではまずいと思い、努力して友達とくらいは普通に話せるようになったのだ。
2年生になって初めて同じクラスになった尋葉と仲良くなり、そこからぐっと交友関係が広がって、自分自身変わっていけたのだと思っている。私とは正反対の環境で育ち、正反対の性格の尋葉と仲良くなれたことは、今でも感謝している。
3年生になった頃には、相手との関係性に合わせてではあるが、かなりいろんな人と関わって自分の素も出せるようになっていた。
ただ、変わったからこそ起こしてしまった問題もあり、あの時はほんとうに先生方に迷惑をかけてしまったと反省している。
ーーーーっと、これ今関係ないんだった。高校1年生になった今、昔と同じことにはならないであろう。というか、私がもうさせない!
ふいに流れてきてしまった記憶を頭から追い出し、改めて各々お喋りをしている人たちに目を向けた。
教室に入った途端に労力を大幅に消費してしまい、その上先ほど昔のことを何故か思い出してしまった私は、何も考える必要のないいい機会だと思うことにして、頭を無にして後ろで固まる男子のたわいもない話に耳を傾けた。彼らはみんなで配布されたクラス表を見ているようで、人の名前を見ては特に意味もないことに対してああだこうだ言っていた。
「えなんか、名前が漢字1文字で読み2文字の男子多くね??笑」
「うわこいつの名前1番ごつかったわ……あ、これお前か!!なんて読むん?」
「やば推薦合格って、頭良いやん……笑」
…………彼らの中でも、一際声が大きくずっと喋っているやつがいた。
ーーーーあぁ〜、ああいう人がクラスとかグループの中心行くんだろうな。
そんなことを1人で考えながらも、黙って会話に耳を傾ける。
ーーーー仲良くなれそうな男子いないかな……?もちろん、ちゃんと友達として。絶対恋愛に発展しない人。
恋愛があまり好きではない悠月。小学生の頃に男子にずっと敬遠されており、全く関わることのできなかった思い出も理由にあってか、悠月は男女の友情というものに強い憧れをもっていた。
ーーーー多分中心的な人とは無理だろうな笑。……話おもしろい人がいいな。
そんなことを考えているうちに、もう入学式が始まるようだ。最後の力を振り絞って、何とか耐えるとするかな…………。
